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クルマを修理できる人がいなくなる前に、いま考えるべきこと②

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海外人材活用紹介の第二弾、前回のカンボジア人に続き、今回は日系ブラジル人の方々に関する取り組みを紹介します。


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整備業界の救世主!? 高いポテンシャルを持つ日系ブラジル人

自動車整備業界で人財不足の問題が浮き彫りになってから数年が経ちますが、解決の兆しはいっこうに見えてきません。むしろ状況は悪化しているとさえ言えます。このままでは、「せっかく整備需要はあるのに、人手が足りないから仕事が請けられない」という理由で、事業の継続を諦める整備事業者が続出したとしても不思議ではありません。

この問題の解決策として有効と考えられるのは外部の力を借りること、すなわち「外国人」を戦力として雇用することです。ナルネットコミュニケーションズは2020年11月、外国人人財サービスを得意分野とする株式会社ジャステック(以下ジャステック)と業務提携。人財不足に悩む自動車整備業界に対し、外国人を主とした人財サービス提供による課題解決に乗り出しました。今回はそのジャステックを訪ね、幅広く話をうかがいました。

ジャステックは、外国人財に特化した総合人財サービスを提供するアバンセコーポレーション(以下アバンセ)とグループ企業。日系ブラジル人財サービスのパイオニアとして知られるアバンセが主に製造業向けに人財サービスを提供してきたのに対し、ジャステックはIT業界に対して人財ソリューションを提供してきた歴史があります。

聞けば、整備業界向けのサービス提供は、ジャステックにとっては初めての経験とのこと。同社の増井道春社長は、新しい分野への挑戦について、次のように抱負を語ります。

「国家資格の取得が必要となる自動車整備士は、工場などで単純作業に従事する労働者と異なり、高いモチベーションを保ちながらスキルを積み上げていくことが求められる職種です。『高い志と忍耐心が求められる』『一朝一夕にスキルが身につかない』という面では、エンジニアなどのIT人財が置かれた状況とよく似ています。弊社は、そうした高度人財の育成・提供に関するノウハウと実績を積み上げてきました。その知見を整備業界のために役立てられればと願っています」(増井社長)

株式会社ジャステック
増井道春 代表取締役社長

株式会社ジャステック ウェブサイト

 

 

 

さて、ひとくちに『外国人』と言っても国籍や人種はさまざまです。ジャステックが強みを持つ『日系ブラジル人』にはどのような特徴、魅力があるのでしょうか。増井社長は「日本に定住している日系ブラジル人だけでも30万人以上、本国には約200万人と母数が多く、平均年齢が若いことが特徴です」と説明、さらに同社取締役の黒川悟史さんは「日系人は、他の外国人財が持たない大きなアドバンテージを握っています」と続けます。

「日系ブラジル人は『定住者』という在留資格が取得できるため、就労の制限がありません。基本的にどんな仕事にも就けますし、在留期間中であれば、期間の制限もありません」(黒川取締役)

ほかにも、日本人をルーツに持つことから日本語能力が高い人が多く、職場に溶け込みやすいという資質を持っています。こうした点を考え合わせると、整備士候補としての日系ブラジル人のポテンシャルはひじょうに高く、人財難に悩む整備業界の『救世主』になり得る存在と言っても過言ではありません。

「整備士は、資格を取得するにも一人前になるにも相応の時間が必要ですし、整備業界の人財不足は即解決が難しい中長期的な課題。長期間にわたって働くことができ、未来のマネジメント人財としての活躍も期待できる日系ブラジル人は、理想的な人財だと確信しています」(黒川取締役)

増井社長と一緒に取材に応じてくださったみなさん。中央が営業部の小松香代子さん。右がセールススペシャリストの八神善彦さん。

 

労使双方の希望に沿い、オーダーメイドで人財を紹介

どれだけポテンシャルが高くても、ブラジルで長く生活した日系ブラジル人の中には、日本の文化や慣習に馴染みが薄い人もいますし、日本語 ──特に『読み書き』──を不得手にしている人もいます。周知のように、3級自動車整備士の資格を取得するためには1年以上の実務経験に加えて学科・実技試験に合格することが必要で、学科試験の問題は日本語で記述されているため、日本語の識字能力が不可欠です。

このように、外国人が日本で自動車整備士を目指すことのハードルは決して低くありません。せっかく日本で仕事を始めても、仕事の要求水準の高さに戸惑ったり、環境に馴染めなかったり、日本語がなかなか上達しなかったりして心が折れ、途中で辞めたり帰国してしまっては元も子もありません。

つまり日本で整備士として働く外国人財には、常日頃から彼らを見守り、必要に応じて適宜サポートを行なう存在が不可欠で、「そうした人財のサポートに関して、弊社はノウハウを積み重ねてきています」と、ジャステック営業部の小松香代子さんは胸を張ります。

「『アバンセリサーチセンター』という教育研修施設では、eラーニングによる日本語講座のほか、必要な人にはマナー研修やロールプレイング研修など各種技術講座・研修によるスキルアップの機会を提供しています。ジャステックとしては、資格試験合格者には受験料の全額支給、各種資格取得にむけた教材の無償貸与をはじめ、スキルアップ・資格取得のサポートを行っています。日本語は継続的に学習していく必要があるため、そのモチベーションを維持するための工夫や配慮も心掛けていますね。だからでしょうか、IT業界に対して紹介した弊社の人財は、離職率が低いと評判です」(小松さん)

『外国人労働者』と聞くと、不法就労の問題など負の側面を想起する人も多いかもしれません。また、乱立している人材派遣会社の中には、面談やリサーチも行なわずに適当に外国人財をピックアップして紹介するだけといった、真剣さに欠ける企業が存在するという噂を耳にすることもあります。ジャステックはこうした企業とは一線を画し、『オーダーメイド』による人財ソリューションを提供していることが特徴だと言います。

「弊社はブラジル領事館にも太いパイプを持ちますから、コロナ禍が落ち着いた暁には『クルマが好き』『機械が好き』という志向を持った人にアプローチし、面談を行ないます。ブラジル本土から人財を招聘して紹介させていただくことも考えています。どんなケースにしろ、働く本人の希望、そして就業先の地理的要件や就業条件などを十分に考慮し、関係者すべてが納得できるよう、一人一人・一社一社に合わせたかたちで人財を紹介することで、整備業界の課題解決に貢献していきたいと思っています」(小松さん)

受け入れ態勢の構築やコミュニケーションの問題など、外国人雇用に不安はつきものですが、日本で進展している少子高齢化に歯止めがかかることはまず考えられません。人財難に悩む整備工場は『ピンチはチャンス』の発想で、日系ブラジル人の雇用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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(掲載日)2021年4月2日

 

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