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週刊誌顔負けの制作体制? こちら『NALニュース』編集部(後編)

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お陰様で皆様からご好評をいただいているナルネットのニュースレター『NALニュース(月2回発行)』は、企画から制作、発行までをすべてナルネット社員が手がけています。

前回に引き続き編集部員にインタビューを敢行、ネタ探しの苦労や制作時のこだわりなどを訊きました。


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提携先様にとって「ためになる」「役に立つ」情報を


──『NALニュース』で取り上げる「テーマ」は、どうやって決めているのでしょうか。

犬飼

編集部専用の社内コミュニケーションツールに、当該号の制作を担当するチームが「こういう企画を考えています」といった感じでテーマを投げてきます。大きな問題がなければそのテーマで制作を進めてもらい、ある程度できあがった段階で、他チームも含めて「もっとこうしたほうがいいのでは」と意見を出し合って完成度を高めていく感じですね。その間に別チームが次号の構想を練り、企画候補を再びスレッドにアップしてもらうというプロセスを繰り返していきます。

──企画にゴーサインを出すのは、編集長である犬飼さんの役割ですか?

犬飼
基本的には各チームに決定してもらうのですが、内容によっては、変更を指示することもありますよ。

──具体的にはどのようなケースでしょうか。

犬飼
「売り込み」感が強すぎる企画だった場合はNGを出します。ナルネットは「B to B to B」のビジネスを展開しており、多くの提携先様と協働している関係上、提携先様にとって「ためになる」「役に立つ」題材なら変更を指示することはありません。一方で、ナルネットのみの利益に誘導するような企画だった場合、生々し過ぎて読み手に不快感を与えかねませんから、そこは気を付けていますね。簡単に言えば、提携先様が自身の業務拡大や売り上げアップにつながるための「ツール」として使えるトピックであればOKで、そのコンセプトから外れていると感じたときだけNGを出します。

──なるほど、よくわかりました。実際に制作を担当されている皆さんにお聞きします。題材はどうやって探しているのでしょうか。

増田
ナルネットは広い意味では「自動車業界」に属していますから、業界全体から幅広くトピックを拾うように心がけています。話題になっているホットな情報だけでなく、例えば「保険」など自動車に紐づくテーマも取り上げたりします。様々な題材を吟味し、みんなに披露して意見を募り、それを参考にして修正を重ねていきます。そうしたプロセスを通じてチームの企画を固めます。

玉越
僕はインターネットをひたすら検索してネタを探していますね。その後のプロセスは、増田さんとほぼ同じです。

山中
意識していることと言えば、季節に応じた旬の話題を取り上げるよう心がけていることです。自動車整備で言えば、毎年6月くらいから「エアコン」の修理案件が急増し始めると言われています。実際のところはどうなのか、ナルネットが保有している修理データをもとに分析・考察した記事を出したことがあります。

稲垣
インターネット全盛の時代に珍しいと思われるかもしれませんが、私はあえてテレビのニュースから情報を取得しています。何かしらクルマに関するニュースに接したら、周辺情報を調べて深堀りできる要素がないか検討します。例えば、テレビで「お祭り」に関するニュースを観たとしますよね。お祭りの醍醐味のひとつに「屋台めぐり」がありますが、以前と違って、現在はキッチンカーの出店が多くなっています。キッチンカーに改装される車種として多いものは何か、改装前はどのような用途に使われていたのか、ということを掘り下げて記事化するんです。気になるテーマに触れたときに、その裏側がどうなっているのかを調べて記事にする作業はとても楽しいですね。

犬飼
インターネットは確かに便利ですけど、自分が興味を持つ情報だけしか見えなくなってしまうというデメリットがあります。対照的に、テレビやラジオは幅広い分野の情報が自動的に流れてきますから、意外なニュースが耳に飛び込んでくることがあるんですよ。ネタ探しという観点から言えば、私はテレビの視聴を勧めたいですね。

──実際に記事を拝見したところ、コンパクトにまとめられている印象を受けました。簡潔にまとめる工夫やコツ、苦労などあれば教えてください。

稲垣
どうしても長々とした文章になってしまいがちなので、文字を詰め込み過ぎないよう気をつけています。余白を設けることを意識して、文章と図をバランスよく配置することを心がけながら制作にあたっています。

玉越
日常生活では、『NALニュース』レベルの長文をまとめる機会がほぼなく、不慣れなこともあってどうしても乱雑な内容になってしまいます。自分の力だけで修正することが難しいので、犬飼編集長に指導してもらいながら進めています。

増田
文字ばかり並んでいると読みにくくなるので、図やグラフ、写真などを使って読みやすい誌面にすることを意識しています。慣れていないので、犬飼編集長からダメ出しされてばかりですけどね(笑)。

山中
インターネットに出回っているグラフや表をそのまま流用するだけなら誰でもできますから、「いかにして付加価値をつけるか」ということに腐心していますね。例えば、ナルネットが保有している独自データと比較することによって、「その情報にはどういう意味があるのか?」ということを浮き彫りにすることを心がけています。

──社内外を含めて、今までどのような反応や感想がありましたか。

玉越
「毎回、楽しみにしているよ」と言われると、やっぱり嬉しい気持ちになりますね。

山中
取引先の方から「『NALニュース』はすごく勉強になる。情報入手のツールのひとつとして活用させてもらっている」というお言葉をいただいたことがあります。「ちゃんと読んでくれているんだ」と嬉しい気持ちになったと同時に、「いい加減な内容のものは出せない。しっかりとしたものを作らなければ」と身が引き締まったことを覚えています。

稲垣
『NALニュース』をメールで送ったときに、お客様からすぐにお礼の返信が来て、「返信したついでに〇△□の件を相談させてください」と案件の受注につながるケースが目に見えて増えており、好循環が生まれていると感じます。他では、「犬飼さんが一人で作っていた昨年と比べてテイストが変わったけど、それがまた面白い」というお言葉をいただくこともありますね。

犬飼
おかげさまで、多くの取引先様からご好評いただいておりまして、『NALニュース』の配信がきっかけとなって「情報発信に関する勉強会を開いてくれないか」と打診を受けるケースも増えてきました。提携先様の中には、「うちも情報発信やPRに力を入れたいんだけど、できる人がいない」という悩みを抱えているところも少なくないのです。ナルネットとしても今後、PRや情報発信のお手伝いをすることを検討してみてもいいのではと思っています。

──期待が膨らみますね。今後の展望や抱負、あるいは課題などありましたら教えてください。

玉越
文章や画像、グラフをバランスよく配置するコツがいまだにつかめず、困っています。私はバックナンバーで使われていた配置をそのまま流用することが多いので、似たような見栄えになってしまうことに悩んでいます。

山中
確かに、デザインに関しては個人のセンスが出ますね。僕も苦労しています。

──皆さん、同じ悩みを抱えていそうですね。

一同
そうですね。

犬飼
私はデザインの参考書を読んでレイアウトの参考にすることがあります。真似しているだけなんですけど(笑)。

──最後に、これまでの『NALニュース』の中で「面白かった」「印象に残った」記事があれば教えてください。自分が手がけた記事でも構いません。

稲垣
「円高・円安」について取り上げた企画ですね。円高と円安って、メカニズムがわかりにくいじゃないですか。記事をまとめる段階で復習することができましたし、円高時は何を買えば得かといったところまで掘り下げることができたため、勉強にもなりました。

玉越
私は「電動キックボード」に関する記事です。電動キックボードは、道路交通法において小型特殊自動車に区分されることになりましたよね。それを受けて、将来のリースの可能性について触れた記事を作ったんですけど、良い記事に仕上がったんじゃないかと自画自賛しています(笑)。

山中
1年以上前の記事になりますけど、確定拠出年金や火災保険について取り上げた記事がすごく面白かったですね。印象に強く残っています。

増田
さっきも話に出ましたけど、山中さんが手がけた「車載エアコン」に関する記事ですね。整備工場への問い合わせで多いのは、夏は「エアコン」、冬は「冬タイヤ」と相場が決まっていて、その時期になると工場は対応に忙殺されることを知り、「へぇー」と目から鱗でした。ナルネットの修理データと照合してみると、実際にそのとおりでしたからなおさら驚きました。

──今後も良い記事を期待しています。今日はありがとうございました!

 

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(掲載日)2022年11月29日

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