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業界の「ゲームチェンジャー」を目指す 取締役業務管掌 永冶 健インタビュー

企業情報

2023年6月に取締役(業務管掌)に就任した永冶 健に、今後の抱負から目指す会社像、プライベートのことまで幅広く話を訊きました。

株式会社 ナルネットコミュニケーションズ
取締役(業務管掌) 永冶 健


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──これまでの経歴を簡単に教えてください。

皆さま、平素より格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。このたび弊社取締役に就任いたしました永冶でございます。

大学を卒業してから1年ほど日本車ディーラーでの勤務を経験し、その後、2005年に縁あってナルネットに入社いたしました。ナルネットでは、東京支店勤務やコールチーム、経営企画など幅広い業務を経験してきました。経歴として長いのはメンテナンスサービスの業務でして、整備工場様との関係強化で全国の工場を巡りました。整備工場様からは厳しいお叱りの言葉やアドバイスをたくさんいただきましたが、それが今の私の成長につながっていると感謝しています。

──永冶さんは現ボードメンバーの中では最年少の取締役となります。客観的に見ても異例の速さでの昇進だと思いますが、大役を任されたことにプレッシャーを感じていますか。

もちろん、会社の意思決定に関わるポジションへの就任には大きなプレッシャーを感じています。弊社鈴木社長は将来のことを考えた世代交代を意識されていて、「若手を抜擢して経験を積ませたい」という深謀遠慮があったのだと推測しています。鈴木社長は強力なリーダーシップの持ち主であり、それを間近で見てきた経験から、「鈴木社長のようにはなれない」という思いを抱くと同時に、それを受け入れつつ、自分自身の強みをどのように生かし、会社に貢献していくかを模索しながら、与えられた役割に取り組んでいく覚悟を新たにしています。

──ご自身で語ることに恥ずかしさを感じるかもしれませんが、抜擢された理由をどのように捉えていますか。

過去に、鈴木社長をはじめ多くの上司から、「永冶は物事の本質を捉える能力が高い」とお褒めの言葉をいただいた経験があります。極端な例ですが、「周囲が『右に進むべき』と言っているときに、私だけが『左に進むべき』だと考える意見を述べ、後になって『それが正しかった』」というケースもありました。もしかすると、こうした点が評価された要因かなと自己分析しています。

──わかりました。永冶さんが管掌する範囲について、簡単に教えてください。

一言で言えば、「業務管掌」です。部門としては、情報システム部、MT推進部、サービス支援部を担当し、人員としては1名の執行役員と約160名の社員・パート社員を預かります。実は、取締役に就任する前から「執行役員」としてこれらの部門を統括していました。執行役員から取締役への昇進があっただけで、そのことを妻に伝えたところ、少し不思議そうな表情で「前と何か変わるの?」と言われました(笑)。

──執行役員と取締役の違いは、会社の意思決定に関わるか否かですが、ポジションが変わったことで意識の変化が生まれましたか。

もともと、会社全体の視点を持ちながら仕事を進めていたつもりでしたが、その意識がいっそう高まりましたね。「主語」が自分の担当部門でなく、会社に置き換わるといった感じでしょうか。何か判断を下す際には、「これが会社にとって有益な選択肢かどうか」という観点を意識するようになりました。

──今後の抱負、取り組みたい施策をお聞かせください。

ナルネット全体の観点から言えば、従業員の「働き甲斐」の向上に注力したいと考えています。5年前から弊社は「GPTW(Great Place to Work:働き甲斐のある会社)」に参加し、より良い職場環境を築く取り組みを進めてきました。調査の結果、数値は年々向上してきてはいますが、まだ十分な水準に達していないと感じています。社員の離職率は低いほうではありますが、毎年一定数の離職者が発生しています。経験豊かな社員の離脱は会社の成長を妨げるので、できるかぎり減少させたいと考えています。

特に、バックオフィス系の部門は働き甲斐を明確化しにくいという課題が存在します。このことに対処するために、原点回帰し、創業理念を徹底的に掘り下げることが不可欠だと思っています。弊社の創業理念の中には、「好業績の実現を通じて、給与・賞与・待遇を業界トップレベルに引き上げる」という重要な一文が含まれています。私自身、この理念に共感してナルネットに入社した経緯があるため、この目標を達成するために全力を尽くしたいと意気込んでいます。

──なるほど。業務面についてはいかがでしょうか。

ナルネットのビジネスを支えているのは、独自に開発した基幹システムです。このシステムは非常に優れていると自負していますが、現状に満足することなく、中長期的な観点から、得た利益を再投資し、システムの強化や拡張に取り組んでいきたいと思っています。基幹システム以外に、昨年に提携整備工場とナルネットを連携させるオンライン統合管理システム「momoCan」を導入し、今年の8月からは新たにオウンドメディア「モビノワ」もスタートしました。これらのシステムには様々な機能を追加していく計画で、理想としては、業界のゲームチェンジャーになり得るような、そんな可能性を持ったシステムへ進化させたいと考えています。

もちろん、業務のDX化も進めていく予定です。当社の特性上、すべての業務は自動化出来ないので、人とDXのハイブリッド体制をより推進し、それぞれの得意分野を活かしながら、強固な組織を築いていくことを考えています。

──ナルネットとは直接的な関係がない話題ですが、最近、「整備不正」の問題が巷間で広く話題になっています。そのことについて思うところがあれば教えてください。

そうですね。弊社の提携自動車整備工場は1万1000カ所を超えています。そのすべてに目を行き届かせることは難しく、そもそも論で言えば、提携整備工場のみなさまは弊社が整備を委託している協力パートナーで、弊社と提携整備工場との信頼関係が重要です。今後は、これまで以上に提携整備工場との密接なコミュニケーションを取り、提携先の数を増やすだけでなく、一方通行ではない双方向提案のような取り組みも進めていければと考えています。

──最後に、趣味やリラックス法について教えてください。

スポーツの生観戦が趣味ですね。主にサッカーや野球の試合を観戦することが多いですが、名古屋周辺だけでなく、全国のスタジアムに遠征することもあるんですよ。目下、国内にあるスタジアムの全制覇を目標に掲げているところです。

幼稚園から大学までずっとサッカーを続けてきたこともあり、社会人になってからも時間を作ってサッカーやフットサルを楽しんでいたのですが、ケガが増えてきたため断念しました。年齢には勝てないですね(笑)。

──今日はどうもありがとうございました!

 

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(掲載日)2023年9月5日

 

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