ナルネットコミュニケーションズは、CBcloud株式会社(以下、CBcloud)と提携し、個人事業主の軽貨物配送パートナー向けのメンテナンスサービス「カーサポ365」の提供を始めました。
CBcloudは、荷主とドライバーを直接つなげる配送プラットフォーム「PickGo(ピックゴー)」を運営しており、全国に4万台以上の軽貨物配送パートナーが登録しています。
PickGoに登録している軽貨物配送パートナーは個人事業主のため、車両のメンテナンス管理を自分で行わなければなりません。ところが、車両の整備に詳しい人ばかりではないため、計画的かつ予防的な整備を行うことが難しい状況にある人が少なくありません。
そこでナルネットとCBcloudが手を組み、PickGoの軽貨物配送パートナー向けに整備サービス「カーサポ365」の提供を始めました。
ナルネットでは4月26日(水)から28日(金)の3日間、CBcloudの川口デポ(埼玉県川口市)でPickGo軽貨物配送パートナーに向けた説明会を開催しました。その模様と合わせて今回の取組みをご紹介させていただきます。
「カーサポ365」は、PickGo軽貨物配送パートナー専用のメンテナンスパックです。車検/法定点検にエンジンオイルやタイヤなどの消耗品や予防整備などを含めた「おまかせメンテプラン」と、車検/法定点検に各種整備/修理をオプションで追加する「選べるメンテプラン」があります。ナルネットは、豊富な法人車両整備の経験を活かして軽貨物配送パートナーの皆様に安心してご利用いただける点検と整備/修理の場を提供することで、突発的な整備入庫を防ぐと同時に、想定外の高額な出費を抑えます。
「一般車よりも走行距離が多い」「車への乗り降りが頻繁」など、特殊な軽貨物業務に対応した専用のメンテナンスサービスになっており、軽貨物配送パートナーは安心して日々の業務にあたることができます。それぞれの軽貨物配送パートナーの仕事によって月間走行距離が異なるため、月に1,000kmから8,000kmまでの車両の使用状況にあわせたプランを組むことができます。
すでに2023年3月31日から一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の軽貨物配送パートナーに向けて「カーサポ365」の提供を開始しており、将来的には全国に提供エリアを拡大していく予定です。
説明会の様子。右にPickGo軽貨物配送パートナーを迎えている。左はナルネット・サービス支援部長の田中伸明とサービス支援部リーダーの石田宏樹。
説明会に参加した軽貨物配送パートナーからは、「とても手厚い部品交換内容となっていて、安心できる」「整備内容がとても充実しているのに割安に感じる」などの好感触を得ています。現在のところ提供エリア外である東北や関西の軽貨物パートナーからの問い合わせも入っており、ニーズが全国にある手応えも得ました。
働き方改革関連法案による「2024年問題」が新聞やニュースで取り上げられています。とりわけ時間外労働の上限規制は物流業界に大きな影響を与え、この問題の中心として大型トラックのドライバー不足が語られています。連結トラックや自動運転の試験運用など対策が打たれ始めていますが、大型トラックのドライバー不足と同じくらい大きな問題が、いわゆる「ラストワンマイル」と言われる企業や家庭へ届ける物流の最後のステップです。自動化や大型化が難しく、どうしても人による配送に頼ることになります。
そのうえ近年のEC(ネット通販)需要の高まりで、宅配の物量が増えています。個人事業主の軽貨物ドライバーは主にこのラストワンマイルを支えており、さらに2024年には大型トラックで運べなくなった荷物が、これまでよりも頻繁に個人事業主の軽貨物ドライバーに回ってくることも考えられます。
このように、個人事業主の軽貨物ドライバーのニーズは高まっています。車両故障等により仕事ができない可能性を低減する、定期的かつ定額のメンテナンスサービスが「カーサポ365」です。これに関わることで、ナルネットは物流業界に貢献していきたいと考えています。
「カーサポ365」紹介ページ(CBcloud株式会社)
https://pickgo.town/partner/support/maintenance
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(掲載日)2023年5月16日