クルマのアフターマーケットで働く人の知恵と情報をシェアするソーシャルメディア「モビノワ」が行ったオンラインセミナーの内容をご紹介いたします。
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このセミナーでは、香川県高松市でガソリンスタンドや自動車整備工場「ラチェットモンキー」を運営する株式会社ヤマウチの人見いずみ氏が、同社の店舗集客術や予約管理手法、ネット集客の工夫について解説しました。
株式会社ヤマウチ
カーライフ事業部次長 人見いずみ
1993年に事務員として入社。ガソリンスタンド勤務を経てカーライフ事業部に移り、たった3名でオリジナルブランド「ラチェットモンキー」を立ち上げる。以降マネージャーとして4店舗、年間のべ利用客数4万人、車検台数6千5百台まで拡大。現在は自社開発した予約システム「totoco(とっとこ)」を販売しながら、整備工場に特化した集客や女性活躍を軸とした講演活動も実施している。
1時間に及んだ講演は、限られた予算での効果的な集客方法、Webとリアル店舗の一体化、PDCAの重要性など、実践的な内容が盛り込まれており、中小企業でも応用可能な施策が多く紹介されました。
1.集客施策の発展
「ラチェットモンキー」への集客の工夫として、系列ガソリンスタンドで顧客に直接アプローチし、ユーザー車検代行業を展開することで、月間数百台規模の顧客を獲得したことが挙げられます。また、短時間車検(立会い車検)も導入し、メカニックが直接お客様とコミュニケーションを取ることで顧客満足度を向上させる工夫を行いました。
2. 新しい店舗展開とイベント施策
2号店の開業に際し、拡大戦略として地元密着型の集客を意識し、ポスティングやオイル交換無料券配布など、地域住民に向けた積極的なキャンペーンを実施しました。地域での認知度を向上させ、顧客の信頼を獲得しています。来店継続のための店づくりでは、くつろげる空間を意識。立会い車検の際にお客様が1~2時間程度滞在することを考え、チャイルドコーナーやマンガ書庫、畳のスペース(冬はこたつを設置)を設けています。
3. Web集客と予約システム「totoco」の導入
Webサイトを改善し、SEO(検索エンジン最適化)対策やMEO(地図検索最適化)対策を行い、スマートフォンで使いやすい動線を構築しました。さらに、自社で開発した予約管理システム「totoco」を導入し、ネット予約を通じた顧客対応を実現。これにより、1年で新規顧客が44%増加しました。また「totoco」は業務効率化にもつながり、残業時間の減少と年間休日の増加にも寄与したといいます。
4. 成功と失敗からの学び
人見氏は失敗例として、新店舗の展開が既存店の顧客流出を引き起こしたことも正直に語り、店舗同士が競合しないような運営方針の重要性を強調しました。また、Web施策はリアル店舗でもしっかり表現し、Webと店舗の集客方針を一致させることが重要だと述べています。
5. 集客のポイントと重要性
集客を持続的に成功させるためのポイントとして、顧客のニーズを第一に考え、イベントやWebページで具体的な目標を設定し、PDCAサイクルを常に回すことを推奨しました。
セミナーの詳細は、ぜひモビノワ【メカニック全員退職からの立て直し】整備工場の顧客満足度の向上を目指したら、業務効率UPにもつながった⁉でご覧ください。
モビノワでは、今後も皆様のお役に立つセミナーを逐次開催する予定です。会員登録をお待ちしております。
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(掲載日)2024年11月19日