ナルネットコミュニケーションズの鈴木です。
新年あけましておめでとうございます。旧年中お世話になりました方々に、心より御礼申し上げます。
コロナ禍からまだ立ち直っていない状況のもと、自動車産業にはとりわけ強い嵐が吹き荒れた2022年だったと思います。自動車メンテナンス受託を軸とする当社も、整備部品の原価高騰、半導体不足などによる新車の供給不足、これに伴う契約車両の使用年数の上昇など、経営環境が大きく影響を受ける一年を過ごしました。
そんな中でも順調に個人向けおよび法人向け管理台数を積み増せたことは、お取引先各社様のご厚意とスタッフの不断の努力の成果と考えております。ここに改めて感謝申し上げたいと思います。
昨年夏に導入した統合管理システム「momoCan」を通じた、整備請求システムのDX化への挑戦にも多大なるサポートをいただきました。おかげさまでもう少しで本格的に軌道に乗るところです。
あらゆる機会でコミュニケーションが失われてしまった2021年に比べると、自動車にいろいろな立場で関わる方々との対話を重ねることができたのは2022年の大きな収穫です。お取引いただいている自動車整備工場の方々とのネットワークの重要性と可能性を感じられることができ、確実に一歩前へ踏み出し、前年に比べ地に足が着いてきたように思います。
整備原価の高騰には、創業以来取り組んできた自動車整備の最適化への取り組みに、未だに「自動車を整備する」「自動車を活用する」両面から無駄を省く役割があることを実感させられました。初心に帰り〝必要なものを必要な時に〟の実現を皆様と進めていきたいと思います。
整備データの活用をさらに進化させながら、点検を中心とした整備部品交換の適正化を進め、「点検する意義」を明確にします。結果的に整備入庫回数が低減し、整備作業効率とエンドユーザーの利便性向上に繋がります。そうした試みの積み重ねが、今後訪れるEV(電気自動車)時代の自動車整備へとスムーズにつながって行くのではないでしょうか。
当社としては、変化する自動車整備について皆様と共に取り組んでいくためにデータの分析やアンケートの実施結果を公開し、社内外に共有してまいります。積極的な対話を促すために、アンケートにご協力くださった提携整備工場様にはポイント制で特典をご用意する試みもスタートします。このようなさまざまな新しい施策について、整備工場の皆さまと一緒に考えていけるプラットフォームを構築してまいります。
並行して、当社が理念に掲げる「Mobility’s Transformer」としての戦略に関しても考えを深められた一年でした。たとえば2024年の物流問題に対しては、これまで経験してこなかったシビアなコンディションで働くクルマの整備状況へもアプローチし、当社のノウハウを活かし、より物流の効率化に貢献してきたいと思います。
「自動車を作る、提供する、維持する」「自動車へエネルギーを供給する」「自動車が集まる場所」「自動車を使う」に全方位的に向き合いながら、ナルネットが持つ自動車整備データを活かすことで新しい時代が求めるインテリジェントな自動車整備のあり方を開拓し、これまでにないサービスに貢献できる手応えを得ています。
2023年も、危機感とチャレンジが混在した一年になるでしょう。ナルネットコミュニケーションズは、ひとつひとつ新たな試みを実行に移すことで、着実に次のステップへと歩を進めてまいります。
本年もご支援を賜りたく、何卒よろしくお願いいたします。
(掲載日)2023年1月5日